猟場下見編#1

Season 3 (2019)


もう9月も中旬です。あと2か月ほどで令和元年の猟期が始まります。正直今年度は、東海地区を中心に猛威を振るっている“豚コレラ”の影響で狩猟禁止となりえる可能性も十分ありました。実際、お隣の岐阜県では県全域にわたり狩猟が禁止(一部有害鳥獣駆除は可能)になりました。三重県でも一部狩猟禁止区域が設けられています。これは対岸の火事ではなく、わが県もいつ禁止になっても不思議ではない状態でした。

その場合、私が行っている『単独忍び猟』や『巻き狩り』はもちろん行えません。つまり令和元年度に行える狩猟は、10月の北海道でのエゾ鹿猟と今年度登録した『有害鳥獣駆除』のみとなります。こればっかりは文句は言えません(その後9月10日に狩猟が例年通り行える事が発表となりました)。

私が所属しているグループとしては、今年度は狩猟が例年通り解禁となっても『有害鳥獣駆除』に力を入れるとのことで、おそらくこれまでの『巻き狩り』猟場は少し手薄になると思います。私ももちろんグループの一員ですので、『有害鳥獣駆除』にしっかりと貢献できるように頑張らないといけません。ある意味猟期以外も狩猟が行えるわけですしね…

ということで、今回は『有害鳥獣駆除』の猟場の下見に行ってきました。これまでの猟場の地形はこれまでの2年である程度頭に入っていますが、今回は違います。初の猟場。楽しみです。

Hunting Diary
狩猟方法が変わる可能性あり

下見当日は晴天。猟場を回るには最高の天候です。雨ですとやはり気持ちがね…多くの人がそうですよねw。で、新しい猟場ですが、これまでの猟場と何が違うのか?結構違いました。

  • 標高:1,000m以上あります。これまではおそらく高い所でも400m弱
  • 開けた場所がある
  • それ以外は斜面が多い

といったところでしょうか。標高が結構高いのですが、鹿が非常に多いようです(だから駆除の依頼が来るのですが…)。今の季節は少し涼しいくらいですが、冬期は結構冷え込むでしょうね。これまで以上に防寒対策が必要になると思います。

そして、開けた場所があります。ここは鹿が良く寝ているらしく、他のメンバーの方から聞いた話では、今でも歩いていると茂みから鹿がピョンピョン出てくるそうです。もう少し季節が進むと生い茂っている植物も枯れ、さらに視界は開け、鹿の存在が捉えやすくなりますが、逆に言えば相手からもこちらが丸見え。遠距離射撃勝負になる可能性があります。自動銃ではきついかも…

そして、もちろん森もあります。ただし、結構な急斜面です。脚には自信がありますが、いざ撃つときは気を付けなければならないでしょう。そして回収も大変そうです…

新しい猟場。しっかり対策を練らないといけませんね。

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フィールドサイン

一緒に現地に行った会長に断りをいれて、猟場を散策してみました。下見です。すると、ありますねフィールドサインが。至る所に。主に鹿ですが、猪はもう少し標高が低い所を生息域にしているので、元々数が少ないと思われます。近年、鹿が生息域を広げ、標高の高い所まで進出してきているため、高山植物にかなりのダメージを与えているようです。この状態が危惧されています。まさに新しい猟場もその通りでした。結構な数がいるようです。

こういう下見はとても楽しいです。この辺りを通っているとか、この足跡は新しいなとか考察しながら山を歩く。時間を忘れてしまいますね。今回もかなり多くのフィールドサインを見つけました。楽しみです。

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まとめ
今シーズンから加わる『有害鳥獣駆除』。狩猟免許を取った時はそんな事をやるとは全く考えてもいませんでした。何があるかわかりませんね人生。『有害鳥獣駆除』『北海道』『通常の猟期』と一年中狩猟が行える。素晴らしい。

そして新しい猟場。会長からは『単独忍び猟』やってもいいと言われています。もちろん日曜日等は『巻き狩り』で駆除していく事になると思います。これまでの猟場とは全く異なる狩猟環境。ここでの狩猟経験が自分をハンターとしてさらに成長させてくれるはず。しっかりと考えながらやっていきたいと思います。楽しみですね。

経過は今後報告させていただきます。それではまた。