狩猟記 単独忍び猟 #5

Season 3 (2019)


おそらく今シーズン最後になるであろう『単独忍び猟』に行ってきました。一応相棒のウリカを持って行ってはおりますが、どちらかというと来シーズンのための下見的な意味合いの方が強いですね。

新しい猟場探しは楽しいです。フィールドサインの詳細な観察から、鹿や猪が濃そうなポイントを探る。そして開拓。私自身まだ猟場は一つしかありませんので、来シーズンのためにもしっかりと下見をしておきたいと思います。

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天候
天気:晴
気温:最低気温6℃ 最高気温15℃ 
日の出時刻:6:43
Hunting Diary
下見1

今回、新たに猟場に追加すべく下見をした場所は、猪の目撃情報が多いエリア。特に明け方は日の出時刻を過ぎていても住宅地付近や田んぼに現れているそうです。今のところ事故等はないようですが、鹿に比べれば危険性は高いと思います。

聞いたところによると、猟友会も入ってきていないそうなので、トラブルになる可能性も低そう(これ大事)。また猪の目撃情報が中心ということで、それほど高い山ではないらしく、『単独忍び猟』に打って付けのような感じです(高く険しい山も個人的には好みなんですがw)。

逆に鹿の目撃情報はあまり無いらしく、やはり猪がメインの猟場となりそうです。私がこれまで猟場で猪を見たのは2回のみ。猪は日中は藪の中などでおとなしく寝ているらしく、人間が近くに来ても我慢強く動かないようにしているという習性があります。これが鹿との大きな違いです。

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どんなフィールドか。期待に胸を膨らませ現地に向かいます。到着したのは日の出時刻の少し前。準備をして山に入ります。途中まで林道があるため非常に歩きやすい。辺りは広葉樹林が多く、またシダ植物が覆い茂っており、まさに猪が好みそうな環境です。里山と言ったところでしょうか。

そしてゆっくりと歩を進めていくと、盛大に土を掘り起こした痕跡が。ここまで盛大なのはこれまで見た事がありません。おそらく複数の猪がいるのでしょう。これまでの猟場でも猪が濃いポイントはありますが、それとは比較にはならないほどでした。

これまでの狩猟は鹿がメインでしたので、猪をそれほどは意識したことがありませんでした。しかし当たり前ですが、猪もいる所にはいるんだな~というのが率直な感想ですね。しかしながら痕跡は多数あるのですが、猪との出会いは残念ながらありませんでした。時折匂う猪臭らしき香りが風に乗ってくることもあり、存在は感じていたのですが。

おそらく無数に覆い茂っているシダの中にいるのでしょうが、流石にシダをかき分けて入っていく勇気はありませんでした…今思うと入って行ってもよかったかもしれません。虎穴に入らずんば虎子を得ずというますしねw。もちろんかなり危険を伴うとは思いますが。

Hunting Diary
下見2

さらに次のポイントへ車で移動。ここも猪の目撃情報が多数。しかも猟友会も入っていない。これ超大事。という事で、車を適当に停め、入山。このエリアも盛大に掘り起こした痕跡が至る所に。割と住宅の近くまでやって来ているようですね。しかも新しい。まるで先ほどまでそこにいたかのような臨場感。

やはりいる所にはいるのだな~というのが率直な感想ですね。最初に訪れた猟場では鹿の糞などもありましたが、こちらは完全に猪のみといった感じです。

山も低く且つ歩きやすいという好条件。いい猟場を見つけてしまいました!そしてこちらも生えている木々は広葉樹林が中心。というか針葉樹は無い?さらにシダ植物が覆い茂っている。最初の猟場もそうですが、やはり猪は広葉樹林とシダ植物が多く群生している所を好むのが良く分かりました。後は竹林とかですかね。机上の知識が確かな自分のデータになった瞬間でした。

そのまま軽く山を歩いてデータ収集。結局猪には出会わず。痕跡は無数にあるが姿は見えない。まあシダの中で寝ているんでしょう。来シーズンは必ず来ようと心に誓い下山しました。

Hunting Diary
考察
今回新たに2か所の『単独忍び猟』にとって優秀な猟場を確認することができた。これまでの猟場とは異なり、鹿よりも猪が多く生息している様子だった。食しているのは主にドングリ(豊富に生えている)や人里まで来ているときは休耕田などを掘り起こして食物を漁っていると思われた。

現在“豚コレラ”の影響で猪の生息数が減少しているとの報告も残念ながら散見される。来シーズンまでに今回の猟場がどのように変化しているのかは予想が困難である。シーズン前に現地に何度も脚を運び、しっかり下見を行っていきたい。

本日の猟果
獲物0 発砲0