なぜ狩猟をやるのか?
それは...
自分が仕留めた獲物を自分で食べたい
という極々単純な考えからです。
そして私が狩猟に興味を持ったのは,徳島にいる祖母の隣家の方が猟師だった...それが一番大きいと思います.
私は愛知県在住ですが,祖母は徳島に住んでおり,1年に1〜2回ほど遊びに行っています.隣家の方が猟をやっていることは以前から知っていました.以前はそれほど狩猟に興味はなかったのですが,その方が飼育している猟犬(犬好きなので)を見せてもらい,猟犬がどのように猟に参加しているのか(今思えば巻き狩りのことを言っていたと思います)を聞き,徐々に狩猟に興味が沸いていきました.私が熱心に話しを聞いたので,その猟師さんも喜んでいろいろな話を聞かせてくれました.
そして約2年前に有害鳥獣駆除で仕留めた鹿の解体を見学させてもらいました.そのときはこんな世界もあるんだと感心したのをよく覚えています.と同時に日頃自分が食している肉も誰かが屠殺し,解体し,肉になった命をいただいているんだと,改めて考えさせられました.人間は一応生態系の一部に属してはいますが,わりと離れたところに立っていると思います.売られている肉から動物を連想させている人は多くないでしょう.特に都心に住んでいるとそのような想いはさらに希薄になるのではないでしょうか.
現在猟師人口が減少し(図1),逆に猪や鹿の数は増加し,農作物への被害は甚大なものとなりつつあります.元を正せば,生態系の頂点に位置していた日本狼や蝦夷狼を絶滅においやり,生態系を乱した事に端を発し,さらに日本の社会構造の変化に伴い猟師人口も減少し,それらが原因で猪や鹿の数は増加の一途を辿り,以前は人間が山の奥へと追いやった動物達の逆襲を受けている.それが現在です.
図1 環境省より引用
私が狩猟をやるのは先述したように“自分で仕留めた獲物を自分で食べたい”という単純な理由です.しかしそれが少しでも農作物への被害防止に貢献できればいいなとも思います.そして,今後日本の人口減少に伴い都心回帰の流れは加速していく.つまり,田舎に住んで近くの山で狩猟をやるという昔からの狩猟スタイルも減少し,都心から田舎に狩猟に行くというスタイルが増えていくと勝手に予想しています.
私は愛知県の中では都心のほうに住んでいます.このサイトではこれからの時代に合った新しい狩猟のスタイルを研究していくことをテーマの一つにして,情報を発信していければと考えています.そして,自分の狩猟を記録していきたいという目的もあります.もちろん狩猟を始めたばかりなので,たいした情報はまだまだ発信出来ないと思いますが...少しでもこれから狩猟をやろうとしている方々のお役に立てればと思います.