雑記#3(猟犬:日本犬について考察 Part2)

雑記


日本犬伝説

前回に続き、今回は日本犬についての考察 Part2です!身近な日本犬ですが、いろいろ調べると非常に奥が深いですね。ますますその魅力にひかれてしまいます。
ちなみに前回の記事はこちらです☞

雑記#2(猟犬:日本犬について考察 Part1)

それでは続きを見ていきましょう。

北海道犬

出典:http://dog-life.net/japan-dog-830

北海道犬はまさに読んで字のごとく、北海道の犬です。かつてはアイヌ犬とも呼ばれていましたが、天然記念物に指定されてから北海道犬に名称が統一されました。アイヌ犬の俗称からもわかるように、北海道が蝦夷地と呼ばれていたころから、アイヌの方々とともに生活し、時に猟犬として、時に番犬として生活に欠かせないパートナーでした。

現在は、某携帯電話会社のCMでおなじみ「お父さん犬」として有名ですね。あのCMをみると非常に北海道犬が大人しくみえますが、やはり現役の猟犬として活躍していますので、初心者には飼うのが難しい犬のようです。

毛色はCMのおかげで白がメジャーとなっていますが、赤毛が最も多く、白、黒、胡麻、虎などもいるようです。体は中型犬の中でも大きくはなく、体高はむしろ低いくらいですが、非常にガッチリとした体形です。

こちらは正真正銘の現役熊犬として活躍しているようで、天然記念物北海道犬保存協会主催で獣猟協議会も開かれています。この小さな体で日本最大の獣であるヒグマに立ち向かうとはすごい勇気です!しかし小さい体はヒット&ウェイでヒグマをかく乱するにはむしろ向いているのかもしれませんね。例えばブルドッグがあのような体型に改良されたのも闘牛の角にやられないようにするためです。犬ではいくら大きくてもヒグマには力や攻撃力では勝てないと思いますし、的が大きいとそれだけヒグマの爪の餌食になりやすいのではないかと。猟犬は大きさ=強さではないということですね。

北海道犬、非常に凛々しくてカッコいいです。

甲斐犬

出典:http://www.sannichi.co.jp

甲斐犬は南アルプス周辺に猟犬として飼われていた犬で、カモシカ狩りに重宝されていたようです。体は大きくなく、日本犬の中では柴犬に次いで小型となります。毛色は代名詞とでもいえる「虎毛」で赤、茶(中虎と言われています)、黒がいます。また甲斐犬の性格を表す言葉に「一代一主」という言葉があるようで、簡単に言えば、自分が主人と決めた人以外には懐かないということですね。逆に言えば、たとえ飼ってもちゃんと世話などをしないと主人としては認めてもらえないということです…

また、頭が非常に良く訓練が入りやすい犬で、万能犬として有名なジャーマンシェパードよりも、速く訓練を習得したという話があります。この話自体は正確なデータかどうかはわかりませんが、頭が良いというのは事実かと思います。

甲斐犬も現役の猟犬として活躍しています。侍のような雰囲気を持つ甲斐犬。魅力的です。

芝犬

出典:https://www.min-petlife.com

柴犬は日本犬の中では唯一の小型犬ですが、世界基準では中型犬の部類に入ります。主な毛色は赤、黒、胡麻となっています。また、日本及び世界においても非常に人気のある犬種で前述の日本犬保存協会のデータによると、日本で飼育されている日本犬の80%が柴犬みたいですね。かのシアトルマリナーズのイチロー選手も柴犬を飼っています。

これだけ飼育されているということは、それだけ飼いやすということだと思います。しかし、猟犬として活躍していただけあって、運動量はかなりのもので、しっかりと運動をさせることが飼育のポイントとなるようです。

ちなみに、「豆柴」というさらに小型の柴犬がいますが、こちらは日本犬保存協会が定義している柴犬のサイズには達していないので、日本犬保存協会からは血統書が発行されないとHP上に明記されています。

愛嬌ある柴犬ですが、現在は猟犬としては用いられていない可能性が高いと思います。

 

2回にわたり、日本犬についてまとめてきました。1つ言えることは、日本犬は非常に魅力的だと言えることです。何が魅力的かと問われると、「雰囲気」と答えるでしょうね。海外でも人気があるのはやはり侍を思わせる凛とした雰囲気だと思います。猟犬がルーツの日本犬、これからも猟犬として活躍してほしいものです。