狩猟の始め方

Hunterまでの道程


こんにちはBorkです。世間はお盆ですね。つまりお盆休み!私は仕事柄あまりお盆休みというのは関係がないのですが…一つだけ恩恵を受けることがあります。

それは、通勤時に車が少ないためいつもより早く職場に到着できるというとです!GW、お盆、そして年末年始はこの恩恵を非常に受けております。交通量の多い幹線道路が通勤ルートなので、非常にありがたいです。はい。

そして、その時「世間はお盆休みなんだな~」とか日本の情緒を感じながら通勤しております。

すいません。まったくの余談でした…要はですねお盆ということは、今年度の狩猟者登録がそろそろ始まっているかと思います。私は先日すでに済ませてきました。

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思えば猟銃の所持許可を得て狩猟免許(第一種&わな猟)を取得したのはいいが、その後どうしたらいいのか右往左往していた過去の自分…狩猟免許試験の会場で知り合った仲間達ともいろいろ相談していたな~懐かしい日々。

ということで、今回は狩猟の始め方を私の経験からまとめてみようと思います。それではよろしくお願いいたします。

猟銃所持&狩猟免許取得のその後…
本稿はあくまで私の経験からの内容ですので、狩猟スタイルは“銃猟”にしぼらせていただきます(わな猟はまだやっておりませんので)。
猟銃の所持から狩猟免許試験まではこちらにまとめてあります。ご参考までに。
Hunterまでの道程

狩猟免許を取得後、今考えても非常に甘い考えですが…勝手に道が開けるものだと考えていました。どういうことかというと狩猟免許試験の約一週間前にある「狩猟(初心者)講習会」を受講していたので、猟友会から何かしらの案内が来るのかな~とか…(来るわけないですよねw)

そんな感じです。この時は狩猟免許試験などで知り合った同期とやりとりをして、どのように狩猟を始めるのかなどについて相談していました。当たり前ですが、初心者同士で話し合っても答えはもちろん出ません!

私のように何の伝手もない一般人だと、結構この辺りで苦しみます。いつも伝手がある方はいいな~と羨んでいました。まあ結局は伝手があろうがなかろうが、“猟友会”に入会するのが一番の近道なんですよね。

なぜ猟友会に入らないといけないのか?
狩猟をやるにはまず免許は当たり前として、「ハンター共済:個人だと損害賠償保険」に加入しないと県から許可が降りません。もちろん所謂“お金持ち”でハンター共済(保険)と同額の保証(3,000万円以上)を自腹で支払えるなら許可は降りるかもしれません。しかしまずそのような事はないと思います。

そして曲者なのがこの「ハンター共済(保険)」、猟友会などに属していないと加入ができないのです。私も個人で加入できないかと、何社かの保険会社に電話しましたが、帰ってきた言葉が「団体様じゃないと加入が難しい状況です」…でした。かつては個人でも加入できたみたいですが、現在ではまず無理でしょうね。

どうしても猟友会に入会したくないという方は、時々インターネットでハンター保険加入(人数が集まれば団体として加入できる)を募集していることもあるようですし、一部の銃砲店で個人加入をあつかっていることもあるようなので、検索してみてもいいかもしれません。

ただこのようなことをするのは効率が悪いですし、時間ももったいないと思います。ですので、覚悟を決めて(諦めて)猟友会に入会することをお勧めいたします。

猟友会とはどのような組織?
先ほどから“猟友会”という組織が頻繁に出てきますが、ここで一度“猟友会”について説明させていただきます。
猟友会とは?
猟友会とは、狩猟者のための公益団体で大日本猟友会と各都道府県猟友会、さらにその支部猟友会の三部で構成されている。大日本猟友会は、「野生鳥獣の保護」や「有害鳥獣の駆除」及び「狩猟の適正化」を事業の基本施策にしており、 さらにハンターのための共済や保険の代行を行っている。
各都道府県猟友会は、当該地域の狩猟情報の整理や狩猟者登録の代行を担っており、支部猟友会はハンターの窓口を担当している。

このように三部で構成されている組織で、大日本猟友会が元締めといった感じですね。猟友会というと「獲物を狩る」というイメージだけが先行しがちですが、「野生鳥獣の保護」などの相反する活動も行っているようです(参加したことがないので詳細はわかりません)。

我々が入会するのは、ハンターの窓口である支部猟友会で、支部猟友会に入会するということは各都道府県猟友会に入会することとなり、さらに大日本猟友会にも自動的に入会することになります。そのため、それぞれに会費を支払うことになりますねw。

猟友会に入るメリット&デメリット
このような“猟友会”ですが、入会するメリットはあるのでしょうか?またデメリットは?まずはメリットの方から見てみましょう。

メリット
  • 面倒くさい狩猟者登録などの手続き一切を代行してくれる
  • ハンター共済に加入ができる
  • 猟銃用火薬類無許可譲受票(猟期中に公安委員会の許可を得ずに装弾の購入が可)の発行
  • グループの斡旋や先輩猟師を紹介してもらえる(かも…)

こんなところでしょうか。ではデメリットを見てみましょう。

デメリット
  • 個人で登録するよりもお金がかかる
  • 加入したグループのルールにある程度従わなけれなならない
  • 付き合いを重要視される(かも…)

個人的な見解を申し上げますと…猟友会に入会する一番のメリットは、手続き等を代行してくれることではないでしょうか。手続き関係はすべて相手がお役所ですので、対応は平日が基本となります。そのため、勤務されている方は有給などを使い、役所に行かなければなりません。代行してもらえるのは非常にありがたいです。

逆に一番のデメリットは、こちらもあくまで個人的な見解ですが、金銭面かと思います。先述したように猟友会は「大日本」「都道府県」「支部」と三つで構成されているため、それぞれに年会費を納めないといけません…結構します。

私がこれまでお話したことがあるハンターのみなさんは、この三つに年会費を納めるのが「バカらしい!」と言っておりました。そう思っている方は結構いそうですね…w。

猟友会入会すべきかしないべきか?
結論から申し上げますと、これから狩猟をやろうと考えている方は入会したほうがいいと思います。特に私のように何の伝手もない場合は。すでに何らからの伝手があり、個人でハンター保険に加入できる場合は入会しなくてもいいと思います。

現在はハンター不足が問題となっており、猟友会もこの問題に真剣に向き合っているかと思います(おそらく)。もしこれから狩猟をやろうかと考えている方、もしくは免許を取得したはいいけどどうしたらいいか悩んでいる方は、一度都道府県の猟友会に相談をしてみるといいと思います。おそらく、各支部の紹介やグループを斡旋してくれると思いますよ。

ただし、気を付けなければならないのが、このハンターの世界は非常に閉鎖的だということです。ハンター不足が問題となってはいますが、現場での受け入れはそこまで良くない場合もあります。私が狩猟を始めようと愛知県猟友会に相談に行った時も会長さんから次のように言われました。「もし猟友会に入会してもらえるなら、グループもちゃんと紹介するよ。だけど、新人を嫌がるグループも結構あるんだよね。それが問題なんだよ。」

ハンターは不足しているが、新人には狭き門。大きな問題かと思います。しかしながら動かなければ狩猟は始められませんので、一度連絡してみることを勧めます。

そして、もう一つ。これは私も狩猟をやり始めて分かったことですが、各グループによってローカルルールが出来上がっており、そのルールが限りなくブラックに近いことがあるということです(ブラックと言っても過言ではないかもしれません)。これまでいろいろなグループに所属されているハンターの方々とお話しさせていただきましたが、それはダメでしょということを平然と話していることが割とありました。詳細は割愛させていただきます。

そういったグループに所属すると、そのローカルルールを強要される可能性もあります。ただし大抵はグレーゾーンを拡大しているか、ブラックだと思ったほうがいいかもしれません。ここは自分次第かと思います。それでもいいよという方はいいと思います(法令的にはアウトですよ)。やはりちゃんと法令を遵守しマナーよく狩猟をやりたい方は、勇気をもってそういったグループを離れるべきだと思います。

実際は入隊してみないとわからないことが多いと思います。銃砲店などで事前に情報をつかめるかもしれないので、聞いてみるのも一つの手かと思います。私はお世話になっている銃砲店さんから現在のグループに関する情報を聞いてから入隊しました。確かな情報でした。

まとめ
ここまで狩猟の始め方を個人的な経験・見解から述べさせていただきました。本稿を読むと“猟友会”についてマイナスイメージを持ってしまうかもしれませんが、入会して狩猟を楽しむことをやはりお勧めいたします。どのようなグループに入るかは最後は自分の価値観次第になると思います。もちろんとてもまっとうなグループも数多く存在するのでご安心くださいませ。それか猟友会支部に入会し、“忍び猟”だけ行うというのもありかと思いますよ。そういうハンターの方もいらっしゃると思います。

私はグループ猟、単独猟どちらも行いたいので現在のグループでこの先もお世話になろうかと思っています。それぞれの狩猟スタイルを学ぶことが自分の狩猟人生を豊かにしてくれると考えています。

これから狩猟を始めようという方、狩猟免許を取得したはいいけど何の伝手もなく悩んでいる方、是非一度“猟友会”に連絡してみましょう!道はきっと開けると思いますよ。それではまた。