以前ご紹介した「鹿笛」をついに使用してみました!といっても使用したのは少し前なんですけどね...とにかくこのいわゆる“コール猟”というやつですが、以前からやってみたかったんですよねw。念願が叶って本当によかったです。ということで、今回はそのコール猟についての記事となります。
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鹿笛とは、ハンターが獲物である鹿(雄・雌問わず)をおびき寄せるために用いる笛のこと。鹿独特の鳴き声に似せた音を発生させる。
鹿笛を使用したのは、11月15日の狩猟解禁日です。そう以前アップした『単独忍び猟』の中で使用してみました。まあ『巻き猟』などのグループ猟では使用できませんからね、鹿笛は。
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当日、夜明けとともに活動を始めた私ですが、最初に見た二頭の鹿は遊底を閉鎖するときの金属音で逃げられてしまいました。その後、少し時間を置き冷静になってから、鹿笛を吹いて見ようかと思いつきました(すっかり鹿笛の存在を忘れていました...)。ただ吹くだけではなく、雄鹿のナワバリで吹こうと思い、それらしい痕跡を探しました。たとえば、角によるマーキングで木の幹の皮が一部分だけ剥がれているとかなどです。そして、沢の近くでそのような木を発見しました。写真はありませんが、これは鹿笛を吹いてみる価値があるかもしれないと考え、鹿笛をポーチから取り出しました。すでに発情期も終了間近だと思われるため、大きい方の鹿笛を吹く方が良さそうですが、「FIGHT’N COW」と記載された小さい方の鹿笛を吹くことにしました。理由としては、以前の記事でも紹介したヒーローズインクの米山さんの動画で、米山さんが小さい方の鹿笛を使用しているため、ちゃんと正しい音が出ているか否かを確認することができるということですね。
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この音、自宅で何度も練習したのですが、出ないんですよね...そのため、当日もちゃんとそれらしい音がでるのか心配でした。そして、運命のとき.....ついに吹いてしまいました。自宅では近所迷惑のことも考え、遠慮しがちで練習していたのですが、今回は誰にも遠慮せずに思いっきり吹いてみました。
すると、まさに動画の様な音が出ました!吹いてみてわかったのですが、鹿笛は遠慮せずに思いっきり吹けば、それらしい音が出ることがわかりましたw。嬉しい発見。フィールドだからこそ得られた経験です。とりあえず2回吹き、雄鹿が歩いてくる音を聞き逃さないように、静かに待ちます。本当に来るのかな〜とか疑心暗鬼でした。
すると...何やらパキパキと落ちた枝を踏む音が聞こえてきました。これはもしや!とさらに集中します。ただまだ姿は見えません。これは根比べか?そもそも雄鹿かどうかもまだかわからないのですが、勝手に期待を持っていました。
そして、ここで私はやらかしてしまいます。またまた装弾を装填し、遊底を閉鎖してしまいました。ふたたび静寂を切り裂く甲高い金属音!この遊底を閉じた金属音を最後に枝を踏む音は聞こえなくなりました...
完全に私の負けです。もっと待たないといけませんが、待てなかった... これも反省点として次に生かさないといけません。ただし、姿は見えませんでしたが、雄鹿らしき気配は感じることができました。コール猟、やはり魅力があります。
しかも初めて入る山ですので奥までは行けません。獣道を探し、足跡などのフィールドサインを確認し、伝家の宝刀「鹿笛」を吹いてみます。今度は「LONG RANGER」と書かれた大きい方の鹿笛を使ってみます。こちらも前回学んだように、思いっきり吹いてみました。2回ほど。
私が猟期前学習として調べた鹿の生態では、この次期は発情期もほぼ終了しており、大きい方の鹿笛の方が鹿をよべるのではないかと考えていました。そしてその結果...10分ほど息を殺して待機していましたが、全く反応はなし!う〜んフィールドサインはあったんですが、鹿がいなかったのか?なんとも言えないとこですね。
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また12月下旬に『単独忍び猟』を行う予定ですので、そこでもう一度試行してみたいと思います。その様子はまた報告させていただきます。それではまた。