2018年度の猟期が終了してもう1週間となりますね。今シーズンは私としては多くの事を経験でき、それなりに充実したものとなりました。もちろん完全に満足しているわけではありません。そこで今回は来シーズンに生かせるように猟期中に学んだことや反省点などについて、2018シーズンを振り返り総括をしていこうと思います。
あくまでもまだ2シーズンしか経験していない初心者の総括ですので間違っていることもあるとは思いますし、今後考えが変わっていくことももちろんあるかと思います。思いますが、まずは現時点での総括を行っていきたいと思います。
2018シーズンと2017シーズン、大きく異なる点は...私の憧れのスタイル「単独忍び猟」を経験できたことですね!「単独忍び猟」を経験したことにより狩猟というものの奥深さが少しばかり理解出来たかと思います。
2017シーズンは2月中旬から狩猟を始めたということもあり、「巻き狩り」のみしか経験していません。2018シーズンで「単独忍び猟」を経験し、分かったこと...それは、「巻き狩り」と「単独忍び猟」はまったくの別物ということです。経験値が高いハンターの方にとっては、「当たり前だろ!」という声が聞こえてきそうですが...私にとってはそれも学びです。やはり経験してみないと分からないこともありますからね。
まず、何が違うのか?一言で言うと「すべて」ですねw。そこまで違います!本当に。ただこれだとわかりにくいですので、もっとも異なる点を以下にまとめます。
- 歩き方
- 装備
- 猟銃
これはですね〜「単独忍び猟」を経験してみて初めて真面目に考えましたw。私は趣味で登山も行っております。そのため山を歩くという単純な行為には慣れています。しかし相手が山ではなく、鹿や猪といった獲物なんですよね狩猟は。では「巻き狩り」ではどうなのか?もちろん「巻き狩り」でも同じように山を登ります。特に私の持ち場は“尾根”がほとんどですから。
登山と「巻き狩り」は獲物に気付かれないようにとかはあまり考えずに目的のポイントまで移動します。もちろんこの際にぎゃあぎゃあ騒ぎながら登るのは御法度ですが、そこまで気にしません。それよりも早く“待ち”に着かないとという気持ちの方が強いですね。
しかしながら登山や「巻き狩り」の時のように山を移動してはいけないのが「単独忍び猟」です。同じように移動すると100%獲物に気付かれて逃げられてしまいます。私はそれで何度か失敗をしてしまいました...「巻き狩り」は猟犬が獲物を起こし、“待ち”のポイントまで獲物を追ってきてくれます。そして逃げてきた獲物を仕留める。しかし、「単独忍び猟」はこちらから獲物に近づいていかないといけません。そのために必要な歩き方は...“忍び足”です。まさに読んで字のごとく「忍び猟」ですね。
ではどのような歩き方がいいのか?私の超浅い経験からですと、まずはゆっくり歩くことです。ゆっくりゆっくりの方が適切かもしれません。そのくらい歩くという動作に気を配ることが重要です。速く歩くということはそれだけ音が出てしまいます。それはここにハンターがいますよと獲物に教えているようなものです。当初の私がまさにこれでしたw。
移動という行動で比較するならば、「巻き狩り」の移動の目的は“待ち”という場所です。一方で「単独忍び猟」の移動の目的は“獲物”です。ここが大きく異なります。よって同じ狩猟でも「巻き狩り」と「単独忍び猟」では歩き方が全く違うということです。
「単独忍び猟」の場合、周囲に気を配りながらゆっくりゆっくり歩き、時々立ち止まり、山の中にいる獲物を探すという行為が猟果に繋がります。時々止まって獲物を探す、これは本当に大事です。例えば山の中で動いているものがあれば、音もしますし比較的見つけやすいですが、相手が止まっていると非常に見つけにくいんですよね。特に動物たちは体色なども擬態しやすい色になっていますから。だからこそゆっくりゆっくり歩き、立ち止まり獲物を探す。大事です。
途中から私もその重大さに気づきましたw。その後歩き方を変えた事や風の音などを利用する事により猪に気付かれずに近付けました(意図して近づけたのではないのですが...)。もっと早くに実践していたら、という反省を来シーズンに生かしたいと思います。
ちょっと長くなりそうですので、一旦終了します。他の項目は次回へということで。それではまた。