狩猟記 in北海道 #3

Season 3 (2019)


今回も北海道編です。初日からいい出会いがあり、これは蝦夷鹿獲れるのでは?と気分を良くしていた私。2日目はさらにすごい出会いがありました。はたして結果は如何に?

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狩猟記 in北海道 #2

狩猟記 in北海道 #1

          
Hunting Diary
2日目の前に…

初日は出会いがあり、撃ち、そしてはずすという非常に濃い一日を過ごしましたw。これまでは先輩からも北海道は距離があるから自動銃では厳しいよと、優しいアドバイスをされておりましたので、実際に撃てたのは幸運だったかもしれません。

しかしながら、私が思うに有効射程距離が自動銃よりも遥かに長い猟銃を持っていると、そこまで獲物に寄らなくてもいいため、同伴している自動銃組のような、どちらかというと『忍び猟』的なスタイルをこれまでに行っていなかった事が、そういう思考に至る原因かとも考えられました。

つまり、環境はもちろんかなり影響しますが、自分が使用する猟銃の特色を生かせる狩猟スタイルで狩猟を行えば、チャンスはゼロではないという事です。当たり前の事です。

あまりにも固定観念に縛られてしまうと、いい結果は残せない。あらためてそう思いました。自動銃なら自動銃に合うフィールドそして狩猟スタイルでいけるように考えていく事が最も重要な事であり楽しみでもあるということです。

とはいうものの、やはりハーフライフルは欲しいかなというのも本音ですw。

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2日目
初日は午後も一応出猟しましたが、結局発砲までには至りませんでした。そして2日目。夜明けが5時台のため、4時に起床し、準備を整え夜明け前に出発します。

この日は初日に合流した先輩と同行させていただきます。毎年北海道に来ているため、ポイントを熟知しているので心強いですね。

初日同伴していた若手組とは別のポイントに向かう事にしました。道すがら牧場で牛に混じって牧草を堂々と食す蝦夷鹿達…本当にどこにでもいます。ポイントに向かう途中、逃げずにこちらの様子を伺っている雄鹿がいました。まだ成長途中だと思いますが、それでも立派な角を持っています。徐々に車で近づきます。ソワソワしている感じですが、まだ逃げません。これはもしや狙えるかも?と期待します。

ある程度の距離まで寄ると鹿が明らかに警戒しだしたため、車から降り相棒を構えます。バックストップの確認、周囲の確認をします。でも距離がおそらく優に100mはあります。これは厳しいと思いますが、発砲します。

鳴り響く銃声。しかし雄鹿は「何かしました?」くらいの余裕でこちらを見ています。恥ずかしながらどこに弾頭が着弾したのかも確認できません。これは無理だなと思い、相棒を降ろすと、雄鹿も去っていきました。まあ始めから無理な距離だったのです。無理はいけませんね。

その後もいろいろなポイントを回ります。とりあえず蝦夷鹿はいますが、距離がありすぎて撃つまではいきません。そこで一度、初日に鹿の群れに遭遇したポイントに戻ることにしました。

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そこにいたのは…

初日のポイントに戻ると、若手組の車がゆっくり移動しているのが視界に入りました。何やってんのかな~と車の向かっている先を見ると、そこには巨大な雄鹿が!すでに完全に太陽は登っていますが、森に戻らずに悠々と草を食しています。

これはチャンスか?と思い、こちらも車で距離を詰めていきます。しかしまったく逃げる気配はありません。近づくにつれあらためてその巨体に驚きます。風格はまさに“森の王者”です。近くまで車で行き、車を降り相棒を構えます。その距離約20m。初日のミスが頭をよぎりますが、頚部に狙いを定め発砲。

銃声とともに頚部の毛がけば立つのが確認できました。その瞬間その巨体が飛び上がります。よしいい所に入った!手応えとともに雄鹿に近寄ろうとすると、一気に逃げ出す雄鹿。「あれ?きいてないのかな…」そんなはずはない。しかしその後も元気に走り続ける雄鹿。

追いかけましたが近くを流れる川を渡ってそのまま逃げて行ってしまいました。着弾したのは確認できた。もしや初の「半矢」か?それまでの興奮が嘘のように急に落ち込んでしまいました。誠に勝手な話ですが、こうなると生きていてほしい…そう強く願うばかりです。

しかもあんなに巨大な角を持つ雄鹿。残念です。その日はそこまでで、宿泊先に戻ることにしました。

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まとめ
結局その日はその後出猟せずに終了しました。これまでに使用した装弾は3発。残弾は2発。勝負は翌日の午前中までです。その夜軽い宴となりましたが、個人的にはあまり楽しめず、頭の中は半矢(おそらく)にした雄鹿の事ばかり。どこを狙えばよかったのか?すぐに2発目を撃っていれば…などなど反省点が次々に頭の中を流れていきます。こういう時はあまりポジティブにはなれませんね。

この日は早めに就寝し、翌日に備えることにしました。その方が頭の中も整理されるでしょう。勝負は残り半日…それではまた。