今回で6回目の『巻き猟』です。これだけ出猟できるのは嬉しいですね。ただ、去年に3頭の鹿を仕留めてから今年はまだ獲物を仕留められておりません...運が悪かったり、自分の油断などが主な原因です。今回はどうなるのか?
いつものように集合です。まあいつものようにみなさん早く集合していますw。この日はこれまでと異なり天候があまり良くなく、天気予報でも午前中は60%の雨...私としては初の雨になるかもしれません。狩猟時に着用しているウェアは防水なので心配はありませんが、気分的には晴れている方がいいですよねw、やっぱり。
そんな雨予報でもメンバーが続々と集まってきます。皆さん狩猟が好きですね〜w。そして集まったら珈琲飲みながら談笑。雨予報でもいつもと同じパターン。いいですねこれ。
そして、ある程度人が集まったので作戦会議です。第1Rはどこから始めるのか相談しています。いつかこの作戦会議に入りたいですね。どうやら決まったようです。私はいつものように尾根。これもいつも通り。まだ雨が降っていないので助かります。
そして急いで“待ち”のポイントに移動します。私もある程度“待ち”のポイントが分かってきました。尾根に上がるため道なき道を進みます。そして途中から獣道を利用して尾根に上がりました。獣道本当にありがたい。
そしていつものルーチンを。鹿の視点から逃げて来そうなポイントを絞ります。私なりに絞れたところで装弾を装填し、“待ち”につきます。ここでの重要なポイントはとにかく動かずにじーっとしていることです。当たり前なのですが、性格によっては出来ない人もいると思いますw。そして殺気を出さないようにする。これが最も難しいです。最近私は殺気を出さないようにするために「マインドフルネス」を実施しています。グーグル社でも採用されているというアレです。こういう時に行うものではないと思いますがw、まあ試してみようかな〜と。
「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること。引用:Wikipedia」 これを一言で言うと瞑想などを通じた脳の休息法の総称です。(久賀谷亮2016)
脳の休息法...狩猟時には合って無さそうですが、殺気を消せそうなのでやっています。といっても本当にマインドフルネスになってはいないと思います。難しいんですよね。マインドフルネス。
かなり余談となりましたので、話を戻しますw。どうやら犬が放たれたようで、遠くの方から犬の鳴き声が聞こえてきます。お〜今日は早速吠えているので鹿でもいるのかなと期待していると、徐々に鳴き声が近づいてきました。これはもしやと、鳴き声の方に集中します。
すると、猟犬さん達が5匹走ってきました。獲物は?いません...そしてそのまま走り去っていきました(涙)。これは第1Rは終わったな...と項垂れながらもとにかく待ちます。ひょっこり獲物が来るかもしれませんからね。しかしその後結局獲物が出なかったらしく、集合となりました。残念。
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いつもより早い速度で山を登ります。この速度『単独忍び猟』ではありえないですね。『巻き猟』と『単独忍び猟』同じ狩猟ではありますが、山の歩き方一つとってもまったく異なりますね。
そして、“待ち”のポイントに到着するといつものルーチンワーク。このくらいから雨が降り出してきました。森の中なのでそんなには濡れません。ありがたい。そして少し気温が高いのでそれほど寒くない!太陽も出ていないため、日向ぼっこすることもなく集中できそうです。そして装弾を装填し、マインドフルネス。
雨が木の葉に当たる音が動物が歩く音に聞こえてきます。普段は気にならない音も狩猟で集中している時は気になります。犬の鳴き声が聞こえてこないか期待して待ちますが、聞こえてきません。しかし犬が付いていなくても鹿などが逃げてくることもあります。集中します。
そしてふと見ると犬たちが走ってきました。鳴いていません。この姿を見たとき「2R目も終わったな...」と思いました。そして走り去っていく犬達。犬はよく見ますが、獲物は来ない...まあしょうがないですね。
このあと、やはり獲物がいなかったらしく、集合となりました。残念。
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しばらくすると犬の鳴き声が聞こえてきました。またまたチャンス到来か?とテンションが上がりますが、獲物に付いていないこともあるのであまり期待せずに待っています。すると徐々に鳴き声が大きくなってきました。一応鳴き声のする方に集中しながら待ちます。しかし視界が悪く見えません。少し近づいてみようと意を決してゆっくりと歩みを進めていきます。この辺りかと考え待ちますが、隠れる物が何も無い...これは丸見え過ぎてダメだろと思い、少し戻り木の裏に隠れます。
するとさらに鳴き声が大きくなってきました。これは期待が出来るかもと集中していると、鹿が2頭逃げてくるのが視界に入りました!一気にテンションが上がりますが、同じ尾根でもかなり離れた所に上がり、そのままさらに上に駆け上がって行ってしまいました...一応銃を構えますが、距離がありすぎるのとさらに高い尾根なのでバックストップが確認できないため、発砲を止めました。
走り去る鹿。それを追いかけていく犬達。この時の焦燥感。いらついてもしょうがないんですが...がっかり。そして山の下の方で3発の銃声が聞こえてきました。誰か仕留めたのかな?と考えていましたが、特に集合にもならないためそのまま“待ち”についていました。
雨脚が少し強くなりますが、木々のおかげで大して濡れません。私が着用しているFJALL RAVENのウェアも防水性がよく、また速乾性もあるため濡れてもまったく問題ないですね。
そうこうしているうちに集合となりました。結局鹿を仕留めることは出来なかったようですね。残念。う〜ん最近は獲物運に見放されていますねw。あと、猟圧が強くなっているためだと思いますが、鹿があまり出てこなくなりました。フィールドサインは至る所にあるため、いるのは確かだと思いますが。
次は『単独忍び猟』になると思います。それではまた。