ついに今シーズンの『巻き狩り』も7回目。しかし、前半戦で獲物を3頭仕留めてからは獲物運に見放されています。もうすぐ猟期も終了してしまうため、なんとかもう1頭は仕留めたいところですが...どうなるでしょう?
2週間ほどグループ猟には参加できていなかったため、久しぶりの『巻き狩り』です。いつものように早めに集合しますが、いつものようにすでに来ている方々がいますw。そしていつものように談笑します。そして師匠とも談笑。どうやらライフルを早めに申請するかもしれないとのことです。
そうすると、現在師匠が北海道でのエゾ鹿猟に使用しているスペシャリティな猟銃は使わなくなるので譲っていただくことになっています。これがメチャクチャ格好いいので非常に楽しみにしてます。してますが、当方の県は非常に銃申請が厳しいのでなかなか許可降りないとは思いますけどね(涙)。
ある程度人が集まったので作戦会議を立てます。今回は『巻き狩り』の主役、猟犬が少ないためおそらく2Rくらいしかやらないと思います。とりあえず鹿の動きから考察し、各持ち場を割り振ります。もちろん私に割り振られたのは“尾根”。今日は鹿が来て欲しい。そう願いながら各自分散しそれぞれの持ち場を目指します。
慣れた山ですが、登り初めていつもと違うことに気付きました。猪と思われるフィールドサインが多いのです。ここは鹿の方が多いのですが、辺り一面掘り起こした痕跡が。
しかもまだ新しい。これはもしかしたら猪が出るかもしれないと期待しながら“待ち”のポイントを目指します。
到着してからはいつものようにルーチンワークを行い、極力殺気を消して待ちます。集中しながら待つ。結構好きです。好きですがこの日は寒波が来ていたため、雪こそ降ってはいませんが、斜面に沿って吹き上げてくる風が冷たく感じます。過去にはこの風を避けるため日向ぼっこしていて、獲物を取り逃がすという失態を起こしていたため、今回は上手く風を避けるポイントで待機します。
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すると、3発の銃声が聞こえてきました。犬の鳴き声も。これはどうやら獲物が出たようです。さらに2発の銃声が。まだ獲物は仕留めれていないようですね。犬の鳴き声が近づいてきているため、さらに集中します。心拍数が高くなるのが自分でも分かります。でも冷静でないといけません。
そして犬の鳴き声が登ってきた斜面と反対側の斜面の下から聞こえてきました。これは来るか?犬の鳴き声が聞こえる方に意識を集中します。しかし、徐々に遠ざかる鳴き声...銃声も聞こえません。どうやらそのまま逃げていったようです。この時の喪失感...何とも言えない気持ちですね。
“待ち”を解除してから聞いた話では、出たのは鹿ではなく猪のようです。しかも猪のフィールドサインを確認した場所からそんなに離れていなかったようですね。やはり自分の見立て通り猪がいたか、なかなか成長したな〜と喜んでしまいました。フィールドサインは嘘をつかない!当たり前ですが正しく分析できるかが狩猟においては大事な要素ですね。
鹿の視点から森の中を見ると、何となく通ってきそうな道が見えてきます。ただの気のせいかもしれませんが、シミュレーションは大事ですからね。そして装弾を装填し気配を消し、殺気を消して待ちます。
まだ犬は入れていないようですが、なんと近くから銃声が!えっ!また勝手に始まったのか?そして予感的中。犬を入れる前に鹿が出てきたらしく、それを仕留めたらしいです...このときの喪失感...何とも言えない気持ちですね。
獲れたのは雌鹿のようですね。“待ち”を解除して解体場所へ向かいます。付いたときには解体が始まっていました。いつものベテランさんが手際よく解体してそれぞれに分配。これもグループ猟のいいところw。そしてその後早めの昼食となりました。
終了後は気心しれた方々と罠猟についてや『単独忍び猟』などについて談笑し、楽しい時間を過ごすことが出来ました。『単独忍び猟』を行っているのは私だけですので、私と同じように経験の浅い方からはいろいろ話を聞かれますね。どうやら興味を持ってくれたようです。そして先輩猟師から新しい猟場開拓についてもハンターマップを見ながらご指導いただきました。
今シーズンはもう無理だと思いますが、猟期終了後来シーズンに向けて下見に行ってみようかと思います。『単独忍び猟』用の新しい猟場が出来るのは非常に嬉しいことです。今シーズン私が参加できる『巻き狩り』も残すところ3回くらいでしょうか。先輩方から多くの事を学んでいきたいと思いますね。次は『単独忍び猟』になると思います。
それではまた。