3月15日、ついにこの日がやってきてしまいました。今シーズンの猟期がついに終了です(※当方の県は鹿・猪に限り3月15日まで狩猟可能)。昨年度のシーズンは2月途中から狩猟を始め、出猟は4回のみ。今シーズンは初のフルシーズンでこれまでに『単独忍び猟』が4回、そして『巻き狩り』が今回で9回と私としては出猟したほうかと思います。
しかし、最近は獲物運に見放されており獲物は見ますが、発砲まで至っておりません(涙)...それはそれでしょうがないのですが、やはり出猟したからには自分で仕留めたい!というのが本音ですね。さあ有終の美は飾れるのでしょうか?
最終日なので気合を入れて集合場所に早く向かいます。まあ結局は一番乗りではなく、いつものように先輩方が来ていました。雰囲気としてはお祭りのような感じですね。最後だから楽しんでいこうみたいなw。
そし人が徐々に集まり始め、作戦会議が始まります。そして私に指示された“待ち”のポイントはいつものように尾根。完全に私の縄張りとなっています。そして山を登り“待ち”のポイントまで向かいます。途中急ぎながらでもフィールドサインを観察しながら向かいます。すべてが勉強です。『巻き狩り』ではこの辺あまり必要とされていないのですが、『単独忍び猟』ではフィールドサインの観察は必須ですからね。
最近は猪のフィールドサインが結構あったのですが、もう古くなっており新しい痕跡はありませんでした。3月15日まで来ると猟圧が強くて動物たちもかなり警戒心が強くなっているのでしょう。
そして“待ち”のポイントに着き、いつものルーチンを行います。ここはすでに私の縄張りになっていますので、どこを獲物が通っていくかも大体分かるようになりました。獲物からは見えないところに隠れ、殺気を殺し待ちます。しばらくするとどうやら犬が放されたようです。さらに集中します。
少しすると私の前を犬達が走りすぎていきました。これはもう獲物は来ないかな〜とか諦めかけていた時、尾根の下の方で犬が吠えました。お!これは獲物がいたのか?と期待しました。しましたが、吠え方がいまいちでした。興奮していない感じですね。しばらくそのまま待機していましたが、案の定獲物は出なかったようで一度集合することになりました。
2R目に向かいます。ここは私が2頭の鹿を仕留めたポイント。期待は高まりますが、最近は獲物が尾根まで上がってこないためどうなんでしょう?登り慣れた道を進み、最後の急勾配を登り“待ち”のポイントにつきます。そして犬が放されます。
殺気を殺し待っていると、またまた犬達が私の前を走りすぎていきます...今回もダメだな〜とがっくりしてそのまま“待ち”についていると、遠くから犬の鳴き声が聞こえてきました。今回は興奮している様子が鳴き声から伺えます。こういうことが分かるようになっただけでも少し成長したな〜と感慨に耽りながら集中します。
しかしそのまま鳴き声はどんどん遠ざかっていきました...(悲)。しばらく待機していましたが、結局獲物は出なかったようですね。銃砲も聞こえてきませんでした。犬達の回収も終わり集合となりました。おそらくこのラウンドで最終となるため、最後に今シーズン3頭の鹿を仕留めてくれた相棒『BERETTA AL391 URIKA SYNTHETIC』の記念撮影w。シーズン前は結構綺麗でしたが、少し小傷が増えています。山の中に入るのでどうしても傷は付きますからね。それも何か誇らしく感じます。これからも山に入るたびに傷は増えるとおもいますが、それは年輪みたいな物ですw。出猟するたび相棒との距離が徐々に近くなっていく感じがいいですね。
2018シーズン無事に終猟となりました。最終日は猟果“0”でしたw。まずは無事故で終えたので良しとしましょう。シーズン中も全国で狩猟がらみの事故がニュースで伝えられています。ほとんどがハンターの油断や不注意が原因かと思われます。少しばかりの注意で防げた事故がほとんどかと思われるため、非常に残念です。経験が増していくといろいろなことが雑になっていってしまう事もありますからね。今後も気をつけていきたいと思います。
個人的には今シーズンは11月15日から3月15日まで狩猟を行えたので満足しています。鹿を仕留めることも出来ました。自分の油断から仕留めることが出来なかったケースもありますので、これは来シーズンへの課題ですね。まあ課題は山積ですのでこれからもやることは多いと思いますw。それもまた楽しみの一つでもあります。猟期中で無くてもハンターとしてはレベルアップ出来るはず。
次の記事は今シーズンの総括をしていきたいと思います。所謂「備忘録」ですね。それではまた。