狩猟記 巻き猟 #1 開幕戦

Season 4 (2020)


またまた久々の更新です。最近いつも言ってるんですけどね...ついに2020年シーズンが開幕しました。といってももうすぐ開幕から1か月なんですが。私も今シーズンでなんと、4シーズン目に突入です。

今シーズンは何としても『単独忍び猟』で獲物を仕留めたいです。新しくSavage212Fも相棒に加わりましたし。同じ『単独忍び猟』でも少しばかり狩猟スタイルは変わるでしょう。
非常に楽しみです。

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開幕戦は巻き猟です
今シーズンから私が所属しているグループは、2つに分かれて巻き猟を行うことになりました。私が配属された猟場はこれまでと同じ猟場です(もう一方の猟場よりも近いのでラッキーです!)。さらに言えば慣れ親しんだ猟場なんでやりやすいです。

しかし、こちらのグループは所謂「猟友会」といった感じですね。どういう事かと言うと、平均年齢75歳くらい?かなといった感じです。世間がイメージしている、もしくはこれから狩猟をやりたいと考えている方々の猟友会のイメージじゃないでしょうか。高齢の方が多いと老害的なことが心配されるのですが、こちらのグループはそんなことはありません。和気あいあいと狩猟を楽しんでいる感じです。

ただし、山の上の“待ち”に着けるのが私しかいないため、問答無用で山の頂上付近が私の持ち場となります...これまでは頂上付近も数名で“待ち”を張っていたんですが、今シーズンは私のみ。守備範囲が広すぎる。通常は“待ち”というと、息を潜めて待機といった感じですが、守備範囲が広いためある程度は動かないといけないでしょうね。

とうことで、1R目はもちろん山の頂上に向かいます。急いで。

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頂上での痕跡

頂上に着いてから、少し周辺環境を確認します。特にいつもと変わらない風景ですが、雄が樹皮を角でめくった新しめの痕跡を見つけました。これはもしかしたら近くにいたのかもしれないと期待しましたね。

そして辺りを見回すと鹿が通っていると思われる獣道を発見しました。近くでみると新しい糞も落ちています。そしてさらに獣道をたどると“寝屋”を確認しました。これは間違いないですね。おそらく最近までここで寝ていた雄鹿がいたのでしょう。もしかしたら、私が登ってくるのに気づいて逃げたかもしれません。コール猟を行うと反応したかも。そんなことを考えつつ配置につきました。

少しすると、勢子から無線が入りました。ついに開幕戦がスタートです。4年目でもこの高揚感は何とも言えないですね。息をひそめて“待ち”に徹します。高揚感はありますが、心拍数等はまったく変わらない状態です。息を潜めつつ猟犬の鳴き声を聞き漏らさないよう集中します。

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待てども待てども
しかし、待てども待てども反応はありません。この日は全国的に気温が高く、動かずに潜んでいても寒いということはありませんでした。ありがたい。しかしそのまま時間だけが過ぎていきます。犬の鳴き声は一切なし。無線からの連絡もありません。

例年より気温が高いことが影響しているのか?これまでのシーズンとは異なる展開です。時折落ちてくるどんぐりが、一面に広がっている落ち葉を叩きます。その音が落ち葉を踏んで歩く鹿の足音に聞こえ、どんぐりが落ちるたびに反応してしまいますw。まだまだ未熟ですね。

そうこうしていうるちに、猟犬が勢子のいる場所まで戻ってきたようで、“待ち”が解除となりました。一度集合し、作戦会議です。山を下りていく途中も何かしらの情報を得るために注意を払いながら下山です。これはこれで面白いので、あまり遅くなりすぎない程度にいつも行っています。

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2R目も同様に...
2R目はもちろん場所を変えて行います。私がかつて2頭の鹿を仕留めた場所ですので、相性はいいはず。そしてもちろん“待ち”は頂上付近。ここは東西に長く尾根が走っているため、これまでは3名体制で“待ち”を張っていました。しかし、現在は私のみ。すべての方向に注意を払い“待ち”に着きました。

こちらは頂上付近もそこまでの道程にもほぼ鹿や猪の痕跡はありませんでした。生意気ですが、これは猟犬を出しても反応しないだろうな~と思っていました。猟犬が放たれて数十分が経過しましたがまたもや一切反応なし...結局この日は誰も獲物さえ見ずに終猟となりました。残念。まあこれも狩猟ですよね。今回のデータを生かして次につなげていきましょう。

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まとめ
残念ながら開幕戦は猟果「0」でした。まだ開幕戦が終了しただけですが、主な獲物である鹿の動きも例年とは異なるようですね。気温が大きく影響していると思われます。しばらくは平年以上の気温が続くようですので、これまでの経験はあまり生かせない可能性がありますね。私の中では今回の結果から、ある程度の仮説を立てることができました。次回勢子の方に進言してみたいと思います。次回は『単独忍び猟』です。それではまた。