狩猟記 鳥猟#2

Season 4 (2020)


さてさて、今回は鳥猟記事です。前回ハンターとなって初の『鳥猟』を経験しました。『巻き猟』とも『単独忍び猟』とも異なる独特の緊張感。これまではあまり興味がなかったのですが、結論から申し上げますと...ハマってしまいました。はい。

何と言うのか、撃てるのはやはり楽しいです。鹿や猪などの四足獣と比較しても圧倒的に出会える数が多いです。つまりそれだけ撃てるチャンスがあるという事ですよね。共通点としては、如何にして獲物に近づくか?というポイントは同じですが、鳥は視覚、鹿は聴覚がそして猪は嗅覚がそれぞれ優れているため非常に勉強になります。

そして今回は獲れたのか否か?また意外な生き物にも遭遇しました。

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狩猟記 鳥猟#1デビュー戦

天候
天気:晴
気温:最低気温3℃ 最高気温8℃
日の出時刻:6:56
使用銃:BERETTA AL391 URIKA(28inchバレル)
装弾:Remington RXP
Hunting Diary
池にいたのは...

今回も前回ガイドを務めてくれた方と一緒です。そして集合時間も前回と同じように、5時に集合し出発。現地に到着したのが6時前半です。年をまたいでいるため前回よりも日の出時刻が遅くまだまだ暗いですが、下見を行います。最初に攻める池を覗くと月明かりが水面に反射し、鳥達のシルエットがうっすらと見えます。どうやら首を折りたたみまだ寝ている様子。ただ何か違和感を感じます。やたらと大きい鳥の群れがいるのです。

その鳥はすでに活動しているようで、水面を優雅にただよっています。ただデカい。そしてこちらに気付いても逃げる様子はなく、むしろ近づいてきます。そして自分が持っている情報と目の前の情報が合致しました。月明かりに照らされたその鳥はなんと“白鳥”だったのです。まさかこんな池に白鳥が!

もちろん非狩猟鳥獣ですので撃つ事はありえませんが、カモなどと違い、人間から狙われるような事はされていないのでしょう。まったく逃げる気配はありません。しかし、白鳥がいるとカモ達も撃てないため、その池は後回しにして他の池を先に回ることにしました。

先人たちは白鳥なども食べていたのでしょうか?味は少し興味がありますねw。

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カモ猟の天敵

次の池へ向かいます。そろそろ日の出時刻。次の池は私がデビュー戦でカモの王様“マガモ”を仕留めたところです。つまり私にとってはゲンのいい池。車内から単眼鏡で池を覗きます。う~ん本日もマガモの群れがいますね。他にはオオバンなども。もちろん狙いはマガモのみ。

銃の準備をしてゆっくりと池に近づいていきます。この池は少し低い位置にあるため、しゃがみながらの移動が基本です。マガモはまだこちらに気付いていない。もう少し距離を詰めたら射撃体勢に入ろうと考えていた時。何か視線を感じます。

浅瀬に陣取る“アオサギ”です。こちらをジーっと見ています。そして飛び立つアオサギ...さらにこちらを見ているのが数羽の“カワウ”。池の中にある流木にとまりこちらを見ています。そして少しの時間差で飛び立つカワウ...

それを見て慌ただしくなるマガモの群れ。焦った私はしゃがみ姿勢から立ち上がり、急いで有効射程距離まで移動しようとしてしまいました。私の存在を確信したマガモ達一行は、一斉に飛び立っていきました。この池は奥にビニールハウスがあるため、撃つのは水面に漂っている時のみというルールで行っています。つまり飛ばれたらアウト。

この後何ヶ所か池を回りましたが、同じようにアオサギ、カワウに見つかる→それを見て逃げるカモの群れというのを繰り返しました...アオサギ、カワウよ。別に君達を狙っているのではないのだよ。安心してくれていいのだよ。そう彼ら彼女らには伝えたかった。

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ようやくコガモを

そして最後の池でようやくコガモを仕留めることができました。しかも初の空中戦。飛び立ったコガモを撃ち落とすという初体験。これは空気銃ではできない散弾銃のみの醍醐味ですね。しかし、反射的に撃ってしまったため、射撃側の胸に弾が入ってしまい、ただでさえ小さいコガモの可食部がさらに小さくなるという結果に。

まあしょうがないですね。コガモを処理してその日は終猟となりました。この日は1羽のみでしたが、十分に『鳥猟』を楽しめました。『鳥猟』は2月15日までとなっているので今シーズンはこれで最後となりました。来シーズンはもう少し数を増やしたいですね。そして空気銃が欲しい。それではまた。

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考察
反省点:今回の結果からアオサギやカワウへの対処が猟果に比例する事を踏まえ、来シーズンは何かしらの対策を練らなければならないと考えられた。また、今回のコガモ空中戦を経験し、スキート射撃を練習に加える必要がある事を確信した。
本日の猟果
獲物1 発砲4