狩猟記#3(射撃練習の成果は?)

Season 1 (2017)


巻き狩り3戦目(2018.2.25)

こんにちはBorkです.

今回も所属猟隊の巻き狩りに参戦させていただきました。

今回で3回目なので、少し巻き狩りにも慣れてきました。今回の目標は、ずばり「打ち損じしないこと!」です。

前回参戦した際の打ち損じ...非常に悔しかったので、翌日に射撃練習に行き、自分の問題点を修正したつもりです。

その様子はこちらです☞射撃記#1

そのため、今回自分に引き金を引くチャンスがやってこれば、1に冷静に、2に射撃フォームに注意 して引き金を引きたいと思います。やはり、練習は実戦で試さないと意味がありません。そして、また課題を見つけ、それを修正する。その繰り返しによって、射手として成長できると考えています。これからも毎回テーマをもって狩猟に臨もうと思います。

私が所属する猟隊は、非常にみなさん温厚で新人に優しいのですが、いつまでも迷惑をかけてばかりはいられません。三度目の正直を目指し、集合後に準備に入ります。そして、勢子の2人が『待ち』の配置を決め、それぞれに指令を出します。今回も前回と同じ先輩猟師と一緒に山に入ります。

今回『待ち』についた場所は初めての場所です、割と急勾配のため足場に気をつけながら息を殺します。先輩猟師が配置についたことを勢子に無線で飛ばします。その後、先輩猟師も自分の配置まで移動します。山が静寂に包まれ、安全を確認し実包を装填します。自分の五感を総動員し、待機します。犬の鳴き声が聞こえてきます。その瞬間、山に緊張が走ります。この緊張感、やはり好きです。

最初は鳴いていた犬もそのうち静かになりました。もしかしたら、今回のエリアには鹿がいないのかもしれません。もちろん油断はできないので、極力殺気をださないように待機します。その後、山に静寂が訪れ時間が過ぎていきます。しばらくして、先輩猟師が戻ってきました。『待ち』を解除して、一度集合するようです。先輩猟師の車に乗り込み、集合場所まで戻ります。

やはり鹿がいなかったようなので、違うところに犬を入れるみたいです。自分にも『待ち』の配置が言い渡されました。なんと、前回撃ち損じたところ!これはリベンジなるか?ありがたいですね。ということで、またまた先輩猟師の車に乗り、『待ち』の麓まで移動します。ここからは単純に道なき道を行く登山です。でもこれが楽しい!ついつい先輩猟師よりも先に進んでしまいます。そして、因縁の場所へ…

先輩猟師より先に到着したので、この前の反省を踏まえて現場検証を行います。よく見ると、鹿がいた近くの木にスラッグ弾があたった形跡があります。私は6粒(2弾)とスラッグ弾(1弾)を装填していました。もちろん6粒の方は形跡はありませんでしたが、スラッグ弾の形跡が思ったより下方に着弾していました。もしかしたら、鹿が跳ねたのは足元付近に6粒が着弾した可能性が…

いつもいく銃砲店に弾を購入しに行った際に、撃ち損じた話をしました。すると「意外と下方に向けて撃ってることが多いから、次はしっかりと銃身を上げてみたら」とアドバイスをいただきました。銃弾の形跡からおそらくその通りだったんだと、感心しました。流石ですね。

やはり,頬付けや肩付けが甘く,挙銃が不十分だったことが考えられました.また1つ修正点が見つかって嬉しいです。少しして先輩猟師がやってきたので、『待ち』についたことを無線で飛ばしてもらいました。その後、犬が放たれたと無線が入り、先輩猟師は自分の配置まで移動して行きます。

相棒に実包を装填し、イメージトレーニングを行います。今回は、”銃身を上げる”という課題が追加されたので、その練習を行います。ある程度時間が経過しましたが、犬も鳴かなかったため。一度『待ち』を解除し、集合して昼食を取ることになりました。残念ながら因縁の場所でのリベンジはなりませんでしたが、発見があったので収穫はありました。

昼食を取りながら、他の猟師の方々と談笑します。勢子の方に猟犬の話を聞きました。私は犬好きなので猟犬にとても興味があります。いずれ、猟犬についても綴っていきたいと思っています。リーダーと言われている方が3匹、私が所属している猟隊の猟隊長が5匹の猟犬を飼ってらっしゃいます。みんな精悍な顔つきをしています。カッコいい!いつか自分でも猟犬を飼ってみたい、仕込んでみたいですね。

昼食後、最後のラウンドに回ります。今度は師匠とともに山に入ります。けっこうな急斜面に『待ち』としてつきました。かなり下方から犬が入れられ、今度は鳴き声が聞こえてきました。来るのか?と息と殺気を殺して、待ちます。自分が『待ち』についているところから、バックストップ等を確認し、この辺なら撃てる、あの辺なら撃てるとシミュレーションします。

すると、一発銃声が聞こえました。どうやら自分が位置していた場所から尾根を隔てた反対側のようです。その後、師匠が戻ってきたので、状況を確認すると、やはり反対側で『待ち』をしていた方が1頭の雄鹿を仕留めたようです。

今回は残念ながら、鹿を見ることはできませでした(涙)。これも『巻き狩り』、チームプレイなので誰かが仕留めれば、OKということです。自分なりには収穫はあったので、次の機会に活かせれればと思います。

最後は、いつものようにベテランの方が鹿を解体して、お肉のおすそ分けをいただき解散となりました。自分が参加できる『巻き狩り』も、あと1回です。猟期もいよいよ終わりが近づいてきました。それまでに憧れの『忍び猟』にも挑戦してみたいと思います。

Bork
考察

今回、前回撃ち損じた銃弾の形跡から、自分がイメージして引き金を引いた位置よりも下方に着弾していたことが明らかとなった。おそらく軽度の銃身挙上で鹿に銃弾があたっていたのではないかと思われる。本日より、シャドー射撃は銃身を上げて構えるように意識することが猟果を出すために重要であると考えらえれた。