狩猟記 in北海道 #4 最終回

Season 3 (2019)


今回で北海道編は最終回となります。初めて臨んだ北海道での狩猟。非常に楽しかったというのが本音ですね。地平線まで見える広大な草原。どこでにもいる蝦夷鹿達。そして迫力ある雄鹿。すべてが想像以上でした。

ということで、最終回です。また必ず来年も戻ってきたいと思います!

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Hunting Diary
最終日

最終日。この日は朝から小雨です。午後の便で帰るので勝負は午前中のみ。帰宅準備もしつつ出猟準備をします。昨夜はよく寝れたので、頭はスッキリしていますw。

この日も先輩に同行します。またまた若手組とは別のポイントへ。道すがら蝦夷鹿の姿を確認します。もう見慣れた光景です。様々なポイントに足を運びますが、私の相棒の射程距離にいる蝦夷鹿はなかなか出会いません。車での流し猟でも運転方法は大事かと思いますが、少々荒かったかもしれませんねw。私ではなく先輩が…w

そして波打つような草原の脇を通る砂利道をゆっくり走行していると、一頭の雄鹿がこちらを見ています。いつものように様子を伺っている感じですね。この光景もある意味慣れました。

サイズ的には半矢にしてしまった雄鹿よりも小ぶりですが、それでもホンシュウジカと比較すると巨体です。やはりでかい蝦夷鹿。そしてあるていどの距離までは車で近づき、そこからは車を降りてゆっくりと雄鹿のほうに向かいます。

はっきり言って、身を隠すものは何もありません。草原ですから… 一般的に鹿は視力よりも聴力優位で生活していると思われますが、流石に丸見えです。だからなのかなかなか逃げません。

「これはいけるかも」と思い、相棒に残り2発の装弾を装填します。そして構えようとした瞬間。一気に走り出す雄鹿。撃とうにも撃っても100%中らない自信があったため、撃ちませんでした。

逃げられたか~と落胆していると、少し窪んだ所に雌鹿がボーっとこちらを見て立っているのが視界に入りました。「あれ?そんなところにいたのですか…」そして相棒を構えます。

若干の撃ちおろしです。頬付け良し、肩付け良し、バックストップ良し、照星・照門に雌鹿を重ねトリガーを引きます。

Hunting Diary
ついに…

銃声とともに飛び跳ねる雌鹿。これまでヘッドショットそしてネックショットで仕留められていないため、心臓のあたりに狙いを変えました。どこかには中るはず。狙いは的中し、胸のあたりに着弾した衝撃を確認しました。それでも走り出す雌鹿。

「あれ?また外したのか…」急いで二の矢を撃ちますが、これは中りませんでした。走って追いかけます。草原の先はブッシュになっているため入られたら捜すのに苦労するでしょう。

すると、小高い場所に茶色い物体が倒れているのが視界に入りました。近づくと先ほどの雌鹿です。まだ心臓が動いているため脚は動いています。急いでナイフで止めを刺します。流れ出る血液。眼球から失われていく光。自分としては4頭目の獲物です。

嬉しさと安ど感がこみ上げます。まさか初年度で蝦夷鹿を仕留められるとは思ってもいませんでした。完全に動かなくなった事を確認し、小雨の中先輩とともに解体を行いました。

ラベル名
まとめ

解体が終わったころ、小雨も止みました。見上げると綺麗な虹が見えています。この日はこれで終猟です。最終日になんとか仕留めることができたので満足です。

そして残る方々に別れを告げ空港まで送ってもらい、帰路につきました。帰りの飛行機内で頭を整理します。今回の反省点です。

  1. 装弾の特色を理解していなかった
  2. 二の矢を撃つ準備ができていなかった

といったところでしょうか。1については、北海道では本州で使用している鉛弾は使用できません。弾頭の種類が違えばその弾道も変わるのは当たり前です。私は事前に射撃場でこの確認を怠りました…その結果が今回の猟果だと思います。もう少し獲れていたのではと思います。
鉛中毒について

2についてですが、半矢にした雄鹿についてです。あの時すぐに二の矢を撃っていれば…おそらく倒れていたでしょう。でも私は1発しか装填していなかったので、二の矢を撃てませんでした。怪我だけ負わせたという事です。非常に勝手な思考ですが、落ち込みます。

以上のようにすべてが準備不足から招いたものです。この反省点を生かし、来年北海道での狩猟に臨みたいと思います。そして、ボルトアクションのハーフライフルを必ず手に入れたいw。さらに思いが強くなってしまいました。

行ってよかった“北海道” それではまた。